Part1●効率化を図る リスクを考えながら無駄をなくす ドキュメントを大幅に削減したいのであれば,開発プロセスを見直すのが最も効果がある。ユーザーや開発者同士の意思疎通が図られ,お互いの合意がとれているのであれば,ドキュメントは省略可能だ。この特徴を最大限に生かしたのが,XP(Extreme Programming)による開発である。 ただ,XPを含め,お互いの合意がとれている状態にするのはかなり難しい。規模が大きくなればそもそも困難になるほか,ユーザーの立場からするとリスク回避のためにどうしてもドキュメントが不可欠になる。開発プロセスの見直しが難しい場合は,合意がとれているものは省略する,できるだけ再利用する,などして地道にドキュメントを削減していくしかない。 開発プロセスを見直す 一般に,システム構築では要求→分析→設計→実装→テストといった手順を踏んでいくが,このようなプロセスでは
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