誰が名づけたかそれを「蛇トンネル」と呼ぶ。東広島駅貨物ヤード跡地の東端に、弧を描くように線路下に潜り込むスロープがある。これが蛇トンネルの南区側の入口。長い長いトンネルをくぐって東区側に到達するわけである。トンネルに入った瞬間に感じたのが「暖かい!」「じめじめしている!」。めっぽう寒い日の取材だったので暖かいのは助かったが・・・。もともとは今の半分くらいの長さだったが、戦後、東区側に延び、その後さらに延びて今の恐るべき長さになった。そのたびに大八車などが離合できる待避所ができた。けっこう自転車での利用が多いとはいえ、それにしても、通るにはちょっと勇気が必要な秘境的トンネルには違いない。蛇トンネルという名もうなずけるのである。