観光庁と日本旅行業協会(JATA)は2023年5月10日、共同で「今こそ海外!宣言」を発出した。コロナ前の7割まで戻ってきた訪日旅行(インバウンド)に対し、いまだ4割程度と停滞する日本人の海外旅行(アウトバウンド)の早期回復につなげるのが目的だ。 5月8日にコロナの感染症法上の分類が5類に移行したことで、日本の出入国時の水際対策が終了し、コロナ禍前と同様に海外旅行を楽しめる環境が整った。宣言発出の記者会見で、観光庁長官の和田浩一氏は「この宣言で、国民の皆様に海外旅行へ出かけていただけるよう呼びかけ、後押しするための施策を展開する。官民が一体となって『海外旅行に行ってもいい』という機運を醸成し、国民が海外旅行に出かけることで、さらに多くの方が海外旅行を楽しむようになる好循環を生み出したい」と話した。 さらに和田長官は、観光庁が海外旅行を促進することについて「日本人の国際感覚の向上と国際間の相