12月1日、ウィルコムがNTTドコモのFOMA網を利用するMVNO方式で、データ通信事業を開始する報道された。ウィルコムは「さまざまな可能性について検討しており、その中でNTTドコモ様も含め、色々な可能性について話し合いを行っている」とコメント。詳細こそ明らかにしなかったが、MVNOによる携帯電話事業(データ通信)へ参入する可能性を示唆した。 現在、国内では唯一のPHSキャリアとなったウィルコム。これまでも、ADSLのホールセールや、公衆無線LANサービスの再販など、ほかの通信事業者と協業することはあったが、それは自社エリア内でより速い回線を提供するのが目的だった。また、自社の通信網をMVNOに提供するMNOとしても実績がある。 そのウィルコムが、中核事業である移動体通信について他社との協業を模索する背景には、現行PHSの通信速度が約64kbps~約800kbps程度と3G端末に比べて遅い