性差別や性暴力は、自分とは関係のない、特殊な被害に巻き込まれた人だけが向き合うべきトピックだと思ってはいないだろうか──。ライターの小川たまかは、朝日新聞の炎上事件でその問題が浮き彫りになったと語る。 河合市議の「選挙活動」だけを取り上げた朝日新聞 昔、ある雑誌を定期購読していたとき、私は自分の好きだったタレントの連載の上の枠でサッカーの連載が行われていることを1年近く気づかなかった。 毎号そのページを見ていたのに、目に入っていなかったのである。無意識のうちに、自分とは関係のない情報だと脳が処理していたのではないかと思う。 朝日新聞の政治部記者にとって、女性差別は自分とは関係のない情報であり、だから脳が勝手に「なかった」と処理してしまうのではないか。そんなふうに思う出来事があった。 ※画像はイメージです 同紙が連載「ルポ インディーズ候補の戦い」の中で、草加市市議会議員である河合悠祐氏を取