原発事故 2年が意味すること(3月12日 14時00分) 「レベル7」世界最悪レベルの原発事故から2年がたちました。 「事故はなぜ起きたのか」 「悪化を食い止めることはできなかったのか」 いまも多くの謎や疑問が残されています。 未曾有の被害をもたらした原発事故を、最前線で取材してきた科学文化部の根元良弘デスクは、2年の月日が次第に事故の記憶を薄め、ややもすると事故の原因究明が終わったかのように、これからの安全対策、再稼働の議論ばかりに目が向くようになっている、と指摘しています。「事故から2年が意味すること」を解説します。 事故から2年 弱まる検証の動き 原発事故の反省に立って去年9月に発足した国の規制組織「原子力規制委員会」は、今、新たな安全基準づくりを進めています。基準は、福島で起きたような過酷事故に至るのを防ぐため、これまでに明らかにされた事故の教訓を生かし、世界最高水準にする