自費出版のリブパブリのブログ 現代史、進化、人類学・考古学、動物生態学など、様々な分野の呟き(しかし長文の)を展開します。 海外旅行が好きなので、その訪問記なども随時、紹介していきます。 1人の女性遺伝学者が野生のキツネを60年近くも選抜育種・累代飼育したことにより、人類がいかにしてオオカミをイヌに変えたかの道筋を明らかにした。 60年前にモスクワ大で出会った教授に誘われ 選抜育種の実験をしてきたのは、シベリア、ノヴォシビルスクの細胞学・遺伝学研究所のリュドミラ・トゥラトゥ(Lyudmila Trut)氏だ(写真)。それにより野生の荒々しいアカギツネ、ギンギツネが、家犬のように人になつくようになったのだ。 まさにキツネがイヌに変えたのである。 トゥラトゥ氏が最初にこのプロジェクトに関与したのは、名門の国立モスクワ大学を卒業する前の女子学生時代だ。そこの研究室の教授だったドミトリー・ベリャー
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