米スポーツ用品大手ナイキは、スニーカーの主力ブランドの一角に対する回収圧力に見舞われている。靴底にあるロゴのデザインがアラビア語で「アッラー(神)」を意味する言葉に似ているとして、顧客1人がインターネット上で回収を訴えた。 この顧客は「踏みつけられ、蹴られる上、どろや汚物で汚れるのが確実な」ナイキの「エアマックス270」に神の名を刻むのを容認するのは「衝撃的」だと指摘。「こうした神を冒涜(ぼうとく)する不快で侮蔑的な靴とアッラーの言葉に似たデザインロゴを持つ全ての製品を世界中から直ちに」回収するようナイキに求めた。 ナイキは発表資料でこのロゴについて、エアマックスの商標を図案化したものだと説明。「他の意味や表現は意図していない」とした上で、 「ナイキはあらゆる宗教を尊重しており、こうした懸念を真剣に受け止めている」と指摘した。