国の重要文化財に指定される見通しとなった、日本初のダム式水道で「本河内(ほんごうち)ダム」の通称で知られる、長崎市の本河内水源地水道施設。各地のダムを回り「日本初のダムライター」として活動する萩原雅紀さん(42)=東京都府中市=が、県と市が開いた現地見学会に記者と参加した。ダムを通して、歴史や風土、技術力、そして保存に向けた人々の思いなどを感じ取っていた。 本河内ダムは高部堰堤(こうぶえんてい、高部ダム)と低部(ていぶ)堰堤(低部ダム)の上下二つの堤防と、その配水施設などからなる。高部ダムができたのは1891年。長崎市史によると、当時、コレラや赤痢など海外由来の伝染病が井戸水などを通して流行し、上下水道の建設が急務とされていた。 20年近く、国内外500以上のダムを見てきた萩原さんは「長崎という歴史ある港町を築いた水道施設。ダムとしても日本で最初期のもので、重要文化財として着目されたことは
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