お好み焼き粉を保存する際の留意点 【香取啓介】家庭で調理したお好み焼きを食べて起こるアレルギー症状は、ほとんどの原因がダニ――。こんな報告が相次いでいる。開封後に粉を常温で長期間保管すると、ダニが侵入し、大量発生するおそれがあるという。小麦アレルギーと誤診される場合もある。一方、低温状態ではほとんど増えないため、製粉会社などは、粉はできるだけ使い切るか、密閉して冷蔵庫に保管するよう注意を呼びかけている。 昨年4月、水戸済生会総合病院(水戸市)に女の子(11)とその母親(47)が受診に訪れた。自宅でお好み焼きを食べた後に、ぜんそくやじんましんのアレルギー症状が出たという。 診察した神崎美玲医師によると、2人が食べたお好み焼き粉から、1グラムあたり2万2800匹のヒョウヒダニが見つかった。開封後に台所で常温保存され、賞味期限が2年以上過ぎていた。ヒョウヒダニは室内に生息し、ハウスダストア