セブンイレブンでは弁当の価格帯を「松・竹・梅」の3つに分類している。600円以上の商品を「松」,401円~559円を「竹」,400円以下を「梅」とする。関東の一部地域における各価格帯の弁当の商品数は、2023年2月下旬で「7:9:3」だったが、今年3月には「4:9:5」に変わっている。 客数はコロナ前の水準に戻っていない 400円以下の「梅」の商品を増やす理由は、消費者の根強い節約志向がある。賃上げが叫ばれる中、物価動向を考慮した実質賃金は今年1月まで22カ月連続でマイナスが続いた。統計上では、賃金上昇が物価高に追いついていないのだ。そうなれば、消費者の財布のヒモは当然堅くなる。 2022年3月~2024年2月の2年間におけるコンビニ大手3社の既存店客数の推移(回復率)が問題だ。3社とも概ね右肩あがりの傾向にはあるが、未だ1を下回っており、コロナ前の水準まで回復していないのだ。 客数は各チ