非吸収性充填剤を注入する美容医療の豊胸手術で合併症被害が相次いでいるとして、一般社団法人日本美容外科学会(JSAPS、大慈弥裕之理事長)など4団体が4月25日、「安全性が証明されるまで実施するべきではない」と訴える共同声明を発表した。 東京・霞が関の厚労省記者クラブで会見した大慈弥理事長は、「合併症の多くは、術後5年以上経過してから発症する。必ず定期的に施術したクリニックで診察を受け、おかしいと思った時にはすぐ治療を受けてほしい」と話した。 ●ジェル状の充填材が、胸の真ん中まで移動 声明を出したのは、JSAPS、一般社団法人日本形成外科学会、日本美容外科学会(JSAS)、公益社団法人日本美容医療協会の4団体。 豊胸手術には、シリコンの塊を挿入する「シリコンインプラント」、お腹などの脂肪を乳房に注入する「脂肪注入」、ヒアルロン酸や化学物質などジェル状の素材を注入する「充填剤注入」などの方法が