大学入試問題をネット投稿したとして予備校生(19)が偽計業務妨害容疑で逮捕された事件で、不正が発覚した4大学の対応が割れている。警察に被害届を出した京都、早稲田、立教の3大学に対し、同志社大は警察へ届けず、学内で対応する。京都大には「大学側にも落ち度がある」などと批判の声が殺到。カンニングへの対応をめぐり大学の「自治」が問われそうだ。 京都大が問題のネット流出を把握したのは2月26日午前11時半すぎ。英語試験が終わった直後、大学に電話で指摘があったという。28日午後には京都府警川端署に被害を申告。今月3日午前には「入試の公平性を揺るがした」として、偽計業務妨害容疑での被害届を府警に出した。 府警はネットへの接続記録や、大学側からの情報をもとに予備校生を特定。3日午後、同容疑で逮捕した。しかし、当初から「法に基づく警察の捜査を求める」(広報担当)と打ち出した京都大には厳しい批判が相次いで