第4回アフリカ開発会議(TICADIV)の狙いの1つは、日本が悲願とする国連安全保障理事会の常任理事国入りについて大票田での援軍を拡大することにあった。福田康夫首相は開幕前日から3日間にわたる40カ国首脳とのマラソン会談で理解を求めたが、明確な「支持」をとりつけられたのは半数にも満たない14カ国にとどまった。 日本は2005年、ドイツなどとともに常任理事国拡大案の総会採決を目指したが、アフリカ連合(AU)との決議案一本化が不調に終わり、採決断念に追い込まれた。国連は近く、総会作業部で交渉を行う見通しで、アフリカ各国の支持は不可欠だ。 マラソン会談では「日本の立場を支持する」と言いながら何に関する立場の支持なのかを明らかにしなかったり、国としての見解を避けたりした首脳は11人に上った。「本国に持ち帰って検討する」(ナミビア)という大統領もいた。 首相はTICADIV閉幕後の共同記者会見