自民党の谷垣禎一前総裁は19日、青森県八戸市で講演し、衆院解散後に野田首相から「ちょっと遅くなったが、何とか約束を果たせた」との電話があったことを明らかにした。 首相は8月、谷垣氏と公明党の山口代表との会談で、社会保障・税一体改革関連法成立への協力と引き換えに「近いうちに国民に信を問う」と約束した。しかし、解散は先送りされ、谷垣氏は9月の党総裁選への出馬を断念した。 谷垣氏は、首相が解散時期について「もうちょっとオーソドックスにやりたかった」と語ったことも明らかにした上で、「10月に解散して11月に投票すれば年内に予算編成もできる。首相はそうしたかったんだろう」と首相の胸中を推し量った。谷垣氏は首相に「決断してくれて評価しています」と、ねぎらいの言葉を贈ったという。