JR西日本が、新幹線と在来線を直通運行できるフリーゲージトレイン(軌間可変電車、FGT)を北陸新幹線に導入する計画を断念したことが24日、わかった。FGTは耐久性の技術的な検証に時間がかかり、車両のコストも通常の新幹線の2倍程度高いことから、導入は困難と判断した模様だ。 北陸新幹線は2015年3月に長野―金沢間が開業し、22年度末に敦賀駅(福井県)まで延伸される見通し。さらに46年には新大阪駅まで伸ばし、全線開業となる予定だ。 JR西はこれまで金沢―敦賀間の開業に伴い、FGTを導入する計画を進めてきた。実用化できれば、46年に新大阪まで全線開業するまでの間、新幹線車両のまま、線路幅の異なる北陸地方から新大阪の間を走行することが可能となり、金沢―新大阪間を乗り換えなしで移動できる計画だった。