今週の『週刊エコノミスト』に、 「『現金お断り』の時代 スウェーデン 銀行窓口もキャッシュレス」 というタイトルの記事を書きました。 詳しくは記事を読んで頂けたら嬉しいですが、スウェーデン社会のキャッシュレス化は他国と比べても急激な速さで進んでいます。現金流通量の対GDP比を比較してみると、日本やアメリカ、ユーロ圏では増加傾向にあるのに対し、スウェーデンでは着実に減り続け、昨年はついに1.42%に達しました。スウェーデンとは対極にあるのが日本で、現金社会であるのがよく分かると思います。 市場に出回っている現金量の対GDP比 出典:IMFのデータをもとに筆者が作成 ちなみに、市場に流通する現金量の絶対額を見てみると、スウェーデンでも2007年までは若干増加傾向にありましたが、それ以降は急激に減っています。スウェーデン中央銀行は2015年から16年にかけて、現行の紙幣と硬貨を刷新したのですが、