枕① 沖の藻が、波になびくところから、「なびく」にかかる。[初出の実例]「奥津藻之(おきつもの) 靡(なび)きし妹(いも)は 黄葉(もみちば)の 過ぎて去(い)にきと」(出典:万葉集(8C後)二・二〇七)② 沖の藻は海面下に隠れているので、隠れる意の「なばる」と同音の地名「なばり」にかかる。[初出の実例]「吾が背子はいづく行くらむ己津物(おきつもの)隠(なばり)の山を今日か越ゆらむ」(出典:万葉集(8C後)一・四三)沖つ藻のの補助注記「万葉‐四三」の例は「おくつもの」と訓む説もある。
分娩の誘発または産後の子宮収縮・止血のために,子宮筋を収縮させる目的で用いられる薬物。脳下垂体後葉ホルモンと麦角アルカロイド製剤が用いられるが,最近になってプロスタグランジンも用いられるようになった。脳下垂体後葉ホルモンのうちオキシトシンは,9個のアミノ酸からなるペプチドで,子宮収縮作用が強く(似た構造をもつバソプレシンは血圧上昇作用および抗利尿作用が強い),陣痛の弱いときに分娩促進薬として繁用される。麦角は,ライムギの根に寄生する子囊菌類麦角菌の菌核の乾燥体で,代表的な成分はエルゴタミンとエルゴメトリンである。子宮を収縮させ,その作用はエルゴメトリンが強い。エルゴメトリンに対する子宮の感受性は,妊娠終期,分娩直後において大きい。子宮収縮薬として出産後の子宮収縮に用いる。プロスタグランジンには種類が多いが,プロスタグランジンE2およびF2αが分娩の誘発および促進に用いられる。これらの子宮収
〘 名詞 〙 新聞、雑誌、書籍などの編集方針を決定し実行する権利。[初出の実例]「何も恐れず正しい事を書きましょう。編集権は確立さるべきです」(出典:歪んだ自画像(1963)〈阿川弘之〉) 新聞,雑誌,書籍,映画などの編集方針,表現内容を決定する権能をさすが,おもに新聞にかかわる概念である(放送では〈編成権〉という)。現実には,この権能がどのような範囲の問題にまで及ぶのか,またその権能がだれに帰属するのかが,重要な問題となる。日本では,第2次大戦後,新聞労働者による社内〈民主化〉運動のなかで,従業員が新聞製作のイニシアティブをにぎる状況が生じたため,占領軍の民主化抑制への方針転換を背景に,新聞編集の実権を取り戻そうとする経営者とのあいだで,1946年の第2次読売新聞争議(読売争議)など紙面編集の権限をめぐる紛争が続いた。その結果,48年3月16日,日本新聞協会が〈新聞編集権の確保に関する声
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