シー・シェパードの新抗議船「ゴジラ号」。船首付近に、ゴジラのような怪獣のイラストが描かれている(AP) 今月初旬、オーストラリアの寄港地から出港した反捕鯨団体、シー・シェパード(SS)の抗議船が南極海で、日本の調査捕鯨船団の到着を待ち構えている。SSは新抗議船、ゴジラ号を投入し、昨年に続き、3隻態勢で妨害を繰り広げる。豊富な資金力をもとに、哨戒用ヘリコプターや妨害用高速ゴムボートなども増強。腐乱臭詰めの投擲(とうてき)弾なども用意している。代表のポール・ワトソン容疑者=(60)、傷害容疑などで国際手配中=はメディアに対し、「われわれは、初めて日本側より強い装備を整えた」などと豪語している。(佐々木正明) SSの豊富な資金保有ぶりは、SSが毎年、米政府に提出しているNPO年間報告書の決算表に裏打ちされている。報告書によると、SSの2009年の総収入は981万ドル(約8億1400万円)。08年