ヤマト運輸の栃木県内の2支店が今年8月までの約5年間、法人顧客から依頼されたチラシやダイレクトメールなどのメール便計約960通を配達せず、うち約700通を焼却、裁断処分していたことがわかった。 同社によると、宇都宮市の宇都宮さくら支店と、那須烏山市の益子・烏山支店で、当時、支店長だった男性計3人が、指定期日までに発送できなかったチラシなどを支店や自宅で処分していた。3人は「人手不足で配達しきれず、たまったメール便の処分に困ってやった」などと事実を認めているという。 8月末に内部告発があり、発覚した。焼却、裁断処分したメール便の顧客や配達先は特定できていない。処分されずに残っていた未配達分については、顧客に経緯を説明し、料金の返還などを行ったという。