フランスのローマ・カトリック教会で長年、聖職者による未成年者への性的虐待が相次ぎ、被害者が推計21万人を超えるとする報告書が発表されたことを受けて、被害者の団体が集会を開き、具体的な対策を早急に発表することを求める声が相次ぎました。 フランスでは先月、カトリック教会の聖職者による性的虐待について調べていた独立委員会が報告書を発表し、去年までの70年間で、被害者が21万6000人にのぼるとする推計を明らかにしました。 これを受けて被害者でつくる団体は教会側に早急な対策を求めようと6日、首都パリで集会を開き、被害者の証言などが報告されました。 この中で団体のメンバーから、11歳の時に夏のキャンプで聖職者から繰り返し性的虐待を受けたという男性のケースが報告され、対策を講じなかった教会などを非難しました。 フランスの司教団体は今月5日になって、長年にわたる被害の背景には組織的な責任があると認めまし