お久しぶりです。入江君人です。 まずは自己紹介をさせてください。私は『神さまのいない日曜日』という作品でデビューし、そして『王女コクランと願いの悪魔Ⅱ』を最後に八年間ものあいだスランプに陥っていた小説家です。 ですがこのたび無事に戻ってこれたので、その原因となったスランプの解消方法について書いておこ...
お久しぶりです。入江君人です。 まずは自己紹介をさせてください。私は『神さまのいない日曜日』という作品でデビューし、そして『王女コクランと願いの悪魔Ⅱ』を最後に八年間ものあいだスランプに陥っていた小説家です。 ですがこのたび無事に戻ってこれたので、その原因となったスランプの解消方法について書いておこ...
どうも。 巷で話題のAIチャットボットChatGPT。 かなり自然な会話が出来るという噂。簡単な小話ならつくれてしまうとか。そのうちプロの小説家を凌駕するような小説を書けるようになるのかも。そうでなくても、今、将棋のプロ棋士がAIで研究するのが当たり前になっているように、そのうち小説もAIに補助されながら書くのが普通になるのかもしれません。 小説でご飯を食べている身としては、やっぱり気になります。そこでちょっと使ってみることにしたんですね。 そしたら思いもしなかった展開に……。 まずは超定番。自分のことを聞いてみるやつからやってみたんです。 僕は自民党の政治家らしいです。読み方違うし……。僕は(はまなか あき)です。 次に、どの程度、フィクションを書けるのか試してみました。 お題は「圧迫面接」。 なるほどね。シーンを書いてと頼むと、脚本になるわけね。しかし、これ、面接だけど全然圧迫面接じゃ
文章上達法について、「大量に書け」派と「大量に読め」派の人がいます。 「ひたすら大量に文章を書け。文章上達にはそれしかない」というのは書け派の典型。 「まずはラノベを千冊読め。話はそれからだ」というのは読め派の典型。 しかし、大量に文章を書いているのに文章の下手な人はたくさんいますし、 ラノベをたくさん読んだけど面白いラノベの書けない人もたくさんいます。 これはスキル全般に言えることで、 たとえば、アメリカに二十年住んでいるのに英語がいまいちな人なんて、いくらでもいます。 「量をこなせば自ずと質に転換する」のは、もともと才能のある人間だけです。 私のような凡才は、量をこなすだけでは効率よく上達しません。 質の高い修練を大量にやってはじめて、効率よく上達するのです。 では、質の高い修練とはどういうものでしょうか? それは、次の2つです。 (1)優れた文章のどこがどう優れているかを、文章を書く
中村うさぎ、ラノベ黎明期から様変わり「異世界転生」氾濫に喝「テンプレ小説ばかり、書いてて恥ずかしくないのかな」 あらゆる大手出版社から刊行され、巨大な市場に成長しているライトノベル。メディアミックスも好調で、その勢いはとどまるところを知らない。そんなライトノベルの黎明期はいったいどのようなものだったのか。黎明期にラノベ作家としても活躍をしていた中村うさぎに今だからこそ話せるデビューまでの経緯と、当時のライトノベル界の話をじっくりとうかがった。 売れっ子ライトノベル作家であった中村うさぎ 中村といえば自身の買い物依存症から、美容整形、ホストクラブ、そして風俗とあらゆるジャンルを網羅したエッセイストとして名高く、マツコ・デラックスを発掘して芸能界進出へ導いたことでも知られるが、1990年代には『ゴクドーくん漫遊記』を筆頭にヒットを連発していた売れっ子ライトノベル作家であった。その後の活躍が有名
30歳前後になると、今一度キャリアを見つめ直し、転職や独立など新しい働き方を検討する人は少なくないと思います。加えて、労働環境の変化やコミュニケーションツールの発達が進む昨今では、多くの選択肢が目に入ってくるため、どのように自分らしく働くか、悩んでいる人も少なくないのではないでしょうか。 そこで今回は、書評家の石井千湖さんに、そもそも私たちにとっての「仕事とはなにか?」「働くとはなにか?」を考え直すきっかけをくれる5冊をご紹介いただきました。最近、自身も働き方の変化を経験したという石井さん。文学から哲学まで幅広いラインナップの中から、春を迎える前に改めて自分と仕事の関係について考えてみてはいかがでしょうか。 ***仕事ってなんでしょうね? 突然すみません。石井千湖と申します。わたしは子供のころから本が好きで、書店員を経てブックレビューをメインに書くフリーライターになりました。「書評家」と呼
2023年2月3日、日付が変わるギリギリで思い出した豆をひとりで、鬼のお面をしながら、四方八方にまき散らしていたときでした。鬼みずから。少子化。 「岸田奈美さんのエッセイが、難関中学の今日の入試問題に出ました!」 なんですって! 調べたところ、東京の筑波大学附属駒場中学校だった。都内……偏差値……1位……!? 昨年は、京都大学医学部の入試でミャンマー行きのエッセイを、灘中学校の模試でバズった母のエッセイを使ってもらった。偏差値が、偏差値が軽々とスキップでわたしの頭を飛び越えていく。 出題されたのは、光村図書「飛ぶ教室 第65号(2021年4月発行)」に寄稿し、「ベスト・エッセイ2022(2022年8月発行)」に転載されたエッセイ。 ダウン症の弟が、ガラスを割った罪を、近所の子どもからなすりつけられそうになったときのこと。なつかしい。 設問も一緒に、読ませてもらったから、解こうとした。 結果
ひゃくまる @osiroiobake 西尾維新、自身の異様な筆の速さの秘訣について「朝になると寝る前にあった問題が解決しているから一日に何回朝を作れるかが大事。僕は二時間睡眠で一日四回朝を作っている。ジーパンを履いたまま寝ると二時間で起きられると知ったときには嬉しかったですね」と答えていたの忘れられん 狂っとるだろ
Author:くるぶし(読書猿) twitter:@kurubushi_rm カテゴリ別記事一覧 新しい本が出ました。 読書猿『独学大全』ダイヤモンド社 2020/9/29書籍版刊行、電子書籍10/21配信。 ISBN-13 : 978-4478108536 2021/06/02 11刷決定 累計200,000部(紙+電子) 2022/10/26 14刷決定 累計260,000部(紙+電子) 紀伊國屋じんぶん大賞2021 第3位 アンダー29.5人文書大賞2021 新刊部門 第1位 第2の著作です。 2017/11/20刊行、4刷まで来ました。 読書猿 (著) 『問題解決大全』 ISBN:978-4894517806 2017/12/18 電書出ました。 Kindle版・楽天Kobo版・iBooks版 韓国語版 『문제해결 대전』、繁体字版『線性VS環狀思考』も出ています。 こちらは10刷
西尾維新という小説家が好きなのです。 ※西尾維新に関して詳しい説明や本の紹介は西尾維新を読みはじめようとする人のための入門編(上) をお読みください。 そんな西尾維新の最新作の「不気味で素朴な囲われたきみとぼくの壊れた世界」の中に、クリエーターの十戒というものがありました。 主人公クラスのキャラが発言するものなのですが、ストーリーと関係ないところに、唐突気味に入ってくるもので、おそらく西尾維新本人がそう思っているものとして考えてよいと思います。 その内容が結構おもしろくて共感できたので、紹介してみます。 クリエーターの十戒 一、己の創造物を作品と言ってはならない(思い上がりもはなはだしい) 二、他者の創造物を批判してはならない(同右。転じて、自己批判を怠ってはならない)。 三、創造に時間をかけてはならない(時間よりも値打ちのある創造物などない)。 四、己の創造物を解説して
ネットに割り当てる時間配分を間違えなければ、ネットは人生を豊かにし、自分の未来を切り開く力をくれます。 しかし、ネットに多くの時間を使いすぎると、人生を根幹から豊かで納得のいくものにしてくれる良書を読む時間を失い、自らの人生を破壊し、未熟なまま老いてしまう危険があります。 「優れた書籍」と「はてなの人気エントリに上がるような記事」との落差は、ギアナ高地の断崖絶壁どころではありません。 もちろん、分裂勘違い君劇場のような、薄っぺらくて、矛盾だらけで、勘違いしまくってて、長いだけでろくに内容のない記事ばかり掲載するうんこブログは、優れた書籍とは、比較すること自体がもはや犯罪です。 しかし、分裂勘違い君劇場より1000倍優れている梅田望夫氏や小飼弾氏の本やブログといえども、図書館や書店に並ぶ良書の前には、やはり、ゴミより幾分マシだという程度の価値しかないのです。 優れた書籍のレベルとは、それほど
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