少し前のこと、いつものように朝の散歩で浜辺を散歩していると、遠くでボール遊びをしている大型犬がいた。20メートルくらいある超ロングリードを付けて、飼い主が投げるボールを追いかけてはそれをくわえて戻る、ということを繰り返していた。40キロくらいありそうな、こげ茶色のラブラドール・レトリーバー(以下、ラブ)だった。 その動きから、まだまだパワーが有り余っている3才から5才くらいの若い犬と思われた。私は大吉を連れ、少し離れたところで、嫁が福助のリードを持っていた。わざと近寄ろうと思ったわけではなく、進行方向にそのラブがいたので、ボール遊びの邪魔にならない程度の距離をとりつつ、横を通りすぎようと思った。 そして、ラブの20メートルほどのところを通りかかったときだった。それまで懸命にボールを追いかけていたラブが、突然大吉にロックオンし、物すごい勢いでこちらへ向かって走ってきた。リードがあるから大丈夫