炎症バイオマーカーであるC反応性蛋白(CRP)の遺伝的変異と冠動脈疾患(CHD)の関連を分析した結果,因果関係を示すエビデンスは得られなかったという研究報告で勉強しました。 報告者はインペリアルカレッジ(ロンドン)のPaul Elliott教授ら でJAMA(2009; 302: 37-48)に発表されました。##CRPとCHDの因果関係は支持されず ##大規模な遺伝子解析結果から #大規模研究でCRPの役割を検証 ■CHDによる死亡は世界中で多く死因のトップを占める。 炎症は,CHDの発症から増悪,プラーク破綻に至るまで各ステージにおいて重要な役割を果たしている。 CRPは現在最も広く用いられている炎症バイオマーカーであるが,CHD発症に関与するのか,あるいは潜在するアテローム動脈硬化症のマーカーにすぎないのかといった疑問を明らかにしたいとの機運が高まっている。■Elliott教授らは,