##エゼチミブ+スタチンの併用は血小板凝集抑制効果をもたらす 冠動脈疾患患者に対するLDL低下療法には、脂質低下を超えた“pleiotropic”な作用があることが知られている。 しかし、治療戦略の違いによるpleiotropic作用の違いについてはほとんど検討されていない。 ブラジル・サンパウロHeart InstituteのAntonio E Pesaro氏らは、エゼチミブ+常用量のスタチン併用療法と高用量スタチン単剤療法が冠動脈疾患患者の血小板凝集能と炎症、末梢血中の内皮前駆細胞(EPC)に及ぼす影響を無作為化比較試験により検討した。 その結果、エゼチミブ+常用量のスタチンにより血小板凝集抑制効果を認め、シカゴで11月17日まで開催された第83回米国心臓協会・学術集会(AHA2010)にて報告した。対象は、シンバスタチン20mg/日による治療を4週間以上継続中で、LDLコレステロール