田中れいなは、自分にとってかけがえのない恩人である。なぜなら、アイドルのライブ会場に・アイドルの現場に初めて自分の足を向けさせてくれた人だからである。 自分のアイドル現場の原点のほとんどはモーニング娘。と、田中れいなで出来ている。 田中れいなが居なければ、ひきこもりの「在宅こそが勝ち組」思考だった自分が、大学生として福岡に住んでいた頃に福岡出身のメンバーがいるという親近感をひとつのきっかけに福岡サンパレスのコンサートを観に行く事も無かったし、アイドルを「推す」という事を知る事は無かったし、アイドルのライブを観るために遠征する事も、ファンクラブに入るということもなかった。アイドルについて歓喜し、涙し、心を痛め、憎しみを抱き、怒り、笑って、それら感情をぐちゃぐちゃのままに、呑んで語り明かすこともなかった。 娘。原理主義で、田中れいなを少しの時間しか観れない正月と夏のハロコンなんて行く価値なしと