菅義偉官房長官(71)が、辞任表明した安倍晋三首相(自民党総裁)の後継を決める自民党総裁選に立候補する意向を固めた。菅氏は29日、二階俊博幹事長と会談し総裁選での支援を要請。9月1日に党総務会で総裁選の日程や方式が決まった後、表明する方向だ。総裁選には岸田文雄政調会長(63)、石破茂元幹事長(63)らが立候補の意向を示しているが、党内で待望論の多い菅氏の出馬で、情勢は大きく動きそうだ。 複数の自民党関係者が30日明らかにした。菅氏は29日、二階派を率いる二階氏と極秘で会談し、立候補の意向を伝達。二階氏は「頑張ってください」と伝えたという。二階氏は28日の党役員会で総裁選方式などの対応を一任されており、二階派は表向き総裁選対応を当面明らかにしない方針。だが、菅氏は二階氏に近く、同派は菅氏支援に回る可能性は高まった。二階派は党内第4派閥の47人。菅氏は派閥に所属していないが、菅氏に…