東京オリンピック・パラリンピックの新型コロナウイルス対策を巡り、大会組織委員会は、選手らが感染した場合の医療機関での受け入れを自治体に求めている。一部の県は「専用病床を求められた」といい、感染拡大が収束せずに入院が容易ではない地域も生まれている厳しい状況から、組織委への反発が広がった。五輪競技が実施される10都道県に毎日新聞が取材すると、選手優先で医療の対応をすると決めた自治体はゼロで、一般住民と同じ扱いになりそうだ。 「五輪選手の専用病床を用意してくれという打診があったようだ」「選手の優先は認められない。お断りさせていただいている」