国民民主党は24日の党会合で、開会中の通常国会で審議している新年度予算案に反対する方針を決めた。昨年は2022年度予算に賛成したが、態度を一転。春の統一地方選や衆院補欠選挙などをにらみ、「与党寄り」の姿勢は党勢を上向かせないと判断したとみられる。 会合後、玉木雄一郎代表は記者団に「我々が大方針とする『給料が上がる経済の実現』に対して不十分で、賛成できない」と語った。統一地方選などを意識した判断かを問われると「政策本位で決めた」と述べた。 会合の出席者によると、「賃上げ」について「そうした状況にない」との見方や、「子育て支援策に応えていない」といった岸田政権への批判が相次いだという。「(政府予算に)昨年は賛成し、今年は反対するのはどうか」などと慎重論もあったが、積極的に「賛成」を唱える意見は出なかったという。 国民民主は昨年、必要性を訴えたガソリン価格の引き下げについて岸田文雄首相が前向きな