閣議にのぞむ(左から)麻生首相、与謝野経済財政相、中川財務・金融相=17日朝、河合博司撮影 中川財務・金融相が主要7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)の「もうろう会見」で辞任し、与謝野経済財政相の兼務が決まった。異例の3大臣兼務で向き合うのは「戦後最大の経済危機」だ。政権がふらつくなかで、経済政策は「与謝野氏頼み」の非常事態になった。 金融危機の影響が実体経済に及ぶなか、経済全般を担う与謝野氏の前に課題は山積している。 16日に公表された08年10〜12月期の国内総生産(GDP)は戦後2番目のマイナス幅を記録。与党では「10兆円単位」の景気対策を追加する09年度補正予算の編成を求める声が高まっている。 与謝野氏は17日夜の就任会見で、改めて追加景気対策の必要性を示唆した。ローマでの主要7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)の声明では「各国が積極財政で足並みをそろえることで、景気刺