医師が手書きする診断書は医学用語と略語の連続で、英語やドイツ語が交じる。それだけならまだしも、率直に言って医師の字は汚いことが多い。「ミミズ文字」とも言われ、日本人でもほとんど読めない診断書のオンパレードだ。 インフォデリバ大連センター内の太陽生命保険専用ルームでは、そうした判読の難しい外国語交じりの診断書を、二十数人の若い女性たちがものすごい速さで入力している。彼女らが打ち込んでいるのは、太陽生命の契約者から送られてくる、保険金の請求に必要な医師の診断書だ(写真1)。 部屋を見渡すと壁一面に、医学用語や略語がびっしりと張られている。ホワイトボードには覚えなければならない日替わりの10単語が書き込まれ、毎週実施するミニテストや2カ月に一度の実力テストの答案用紙も置かれている。「頭が下がる思いがする」(松森博司取締役専務執行役員)。 そんな様子を一目見ようと、太陽生命のこの部屋には同業他社か