シリアの古代都市アレッポ(Aleppo、左:2010年11月21日撮影、右:2014年10月22日撮影、2014年12月23日提供)。(c)AFP/UNITAR-UNOSAT 【12月24日 AFP】2011年に始まった内戦で、シリア国内の文化遺産約300か所に大きな被害が出ていると国連(UN)が23日、発表した。国連は、世界遺産などを捉えた衛星写真を公開し、シリアだけでなく人類の歴史に計り知れない価値を持つこれらの遺産が、破壊、損傷、略奪により「憂慮すべき事態」に陥っているとした。 有史以前の村落や古代市場から、世界的に有名なモスクや十字軍(Crusader)の城など、シリアにはかけがえのない遺跡が無数存在しているが、2011年に始まった内戦で、これらの遺産には大きな被害が出ている。 国連は、行っていた大規模な調査を終え、遺産数百か所を撮影した衛星写真を詳細に分析し、これまでに受けた被害