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セルクマとカクヨムに関するdeath6coinのブックマーク (77)

  • 転生・転移者が異世界で近代化を行うことについての個人的意見 - 真名千の創作雑記ノート(真名千) - カクヨム

    主人公が異世界を近代化なんかしちゃったら、現実世界の劣化コピーにしかならないのだから、せっかくの独自発展の芽を摘んでしまうことになって勿体ない! 「中国では日の「異世界転生もの」について、主人公が「転生したのに近代化(覇権主義)を推進しない」ため「器が小さい」と不満な人が多いという話 https://togetter.com/li/2441684」に刺激を受けて、前から思っていることを出してみる。当は作品の中で出したかった……。 世界ごとの展開があるはずなのに、それを現実の歴史に引き寄せて「これが正解」と言えるほど、現実の歴史は素晴らしいものかなぁ。 発展のアウトラインは現実を追いかけながらも異世界の実態に合わせて「もっと上手くやる」と言うのも分からんではないが、くすんだ折衷案に思えてしまう。程度問題のグラデーションで、自分が書いている作品もそれに含まれることをするとは思うが。 現実か

    転生・転移者が異世界で近代化を行うことについての個人的意見 - 真名千の創作雑記ノート(真名千) - カクヨム
    death6coin
    death6coin 2024/10/01
    具体的な形にできなければね…
  • 戦国大名の本拠地は領国の中心にあるか? - 真名千の創作雑記ノート(真名千) - カクヨム

    1年近く前、ネットで首都が国土の真ん中にないのはおかしいという意見が話題になったらしい。便乗した記事がやっと完成したので、戦国武将の場合を考えてみたい。 拠地が領国の中心にある経緯は次の二通りが考えられる。 1.拠地を中心にして放射状に勢力を拡大してきた場合 周辺勢力はすべて敵か、一時的に同盟しても最終的には対立して征服するパターンである。長宗我部氏の土佐制覇がいい例かもしれない。 2.拠地を何らかの理由で領国の中心に移動させる場合 移動させる理由としては有力な敵国との国境から距離を取り縦深を確保する場合、領内への通信・移動速度を一定にして移転前に遠隔地だった領地への支配を強化する場合などが考えられる。 戦国時代ではないが天智天皇の大津京遷都は白村江の戦い敗北を受けて唐・新羅からの日侵攻に備えるためと言われる。 比較的知識のある東海近隣の勢力を中心に、実例を見ていきたい。詳しくない

    戦国大名の本拠地は領国の中心にあるか? - 真名千の創作雑記ノート(真名千) - カクヨム
    death6coin
    death6coin 2024/09/29
    テーマが面白いけど自分には大きすぎた…いちおう形にはした
  • 異世界戦国のヴォーバン 戦争の拡大 - 異世界戦国のヴォーバン 現代の城郭知識で攻城戦無双(真名千) - カクヨム

    川梅家と荒野家の婚儀に乗じて行われた荒野家による奇襲攻撃。安心して婿を迎えるつもりだった川梅城は落城し、当主も切腹して果てた。 花嫁になりそこない生き残った釉姫はかろうじて脱出し、辺境の末泥城に逃げ込む。城の伝説にしたがい池に骨を投げ込むと、城郭研究部の鬼岩番が異世界から現れ、奇策を授けて彼女たちを窮地から救った。 川梅家を一挙に滅亡させることに失敗した荒野家は作戦を練り直し、国から増援を呼び寄せる。一方、川梅釉は反撃に転じつつ、隣国の貝腰家に援軍を要請。 不安定な状態になった川梅領の帰属をめぐる大きな戦が起ころうとしていた。 「まさにそれが問題よ」 社の前で釉姫は鬼岩番に語った。 「我らは貝腰に助けを求めるしかないが、貝腰に助けられれば頭が上がらぬ。荒野の支配は避けられても今度は貝腰の組下になってしまうじゃろう……」 異邦人(よそもの)ということもあり姫は番に家臣には話しにくい悩みをよ

    異世界戦国のヴォーバン 戦争の拡大 - 異世界戦国のヴォーバン 現代の城郭知識で攻城戦無双(真名千) - カクヨム
    death6coin
    death6coin 2024/09/08
    当初は二回目の城攻めまで書くつもりだった
  • 異世界戦国のヴォーバン 現代の城郭知識で攻城戦無双 - 異世界戦国のヴォーバン 現代の城郭知識で攻城戦無双(真名千) - カクヨム

    蛇骨を井戸に放り込むと城をまもる霧が湧き出る。 そんな伝説のある山城が有名だが、この末泥城(まつでいじょう)にはもっとおどろおどろしい伝説があった。いわく「人骨を井戸曲輪の池に投げ込むと亡者の群が現れて城外の敵を殺戮してくれる」らしい。 山城学園城郭研究会所属の鬼岩番(おにいわばん)は、問題の井戸曲輪周りの縄張り図を作成するべく、急斜面を慎重に降りていた。首からは拡大コピーした2万5千分の1地図を貼り付けた画板を吊るし、腰には斜面の角度を測るための下げ振りと水準器をぶらさげている。 「先輩、大丈夫ですか~?」 上からは後輩が心配そうに見守っている。 「大丈夫だ。問題ない」 番は先輩らしくカワイイ後輩にいいところを見せようと笑って手を振ってみせた。重心がズレたことで足元が滑った。 「おっと!」 「先輩!!」 後輩の悲鳴を聞きながら番は斜面を転がり落ち、数百年経ってもいまだになみなみと水をたた

    異世界戦国のヴォーバン 現代の城郭知識で攻城戦無双 - 異世界戦国のヴォーバン 現代の城郭知識で攻城戦無双(真名千) - カクヨム
    death6coin
    death6coin 2024/03/10
    急に長文書くじゃん。浮気は良くないなぁ。
  • 異世界に落下傘降下した人間の支配をいかにして安定させるか - 真名千の創作雑記ノート(真名千) - カクヨム

    「<武家の王>足利氏 戦国大名と足利的秩序」を読んだ。 その中で国家の成立には「力・利益・価値」の三要素が重要であるとの政治学や社会学の説が紹介されており、足利将軍は力を失っても利益や価値(書では特に後者)を駆使してサバイバルしたことを説明している。 そこで異世界転生や転移の国盗り作品を考える上でも「力・利益・価値」の確立は重要だろうと考えた。しかし、力と利益はチートでなんとか出来ても、価値(権威)の確立は王族に転生するのでもないかぎり時間が掛かる。 実際に足利氏の優位性が世間に認められた――傀儡を立てずに正面から将軍の地位に挑んでくる武士がいなくなった――のは三代目の義満の時代であると「<武家の王>足利氏」も書いている。鎌倉時代屈指の名族であった足利氏でも苦労するのに、転生者・転移者が一代だけで「価値」を認めさせることはかなり難しいのだろう。 もちろん、「力と利益」で押し切ってもいいの

    異世界に落下傘降下した人間の支配をいかにして安定させるか - 真名千の創作雑記ノート(真名千) - カクヨム
  • 異世界人口爆発 - 異世界暗黒小話(真名千) - カクヨム

    「あなたは65537人目の転生者です……スキルを選ぶ前に話を聞いてください。童貞を殺す服に殺されて転生する童貞多すぎ!」 「どどどど童貞ちゃうわ!」 言いがかりをつけられた転生者は女神に抗議した。 「そもそも服を見ただけで殺されるはずがないだろ!死んだ覚えもないぞ!」 ただし、ついさっき服を見た覚えはあった。 「それは言葉の綾と言いますか……童貞を殺す服をみて砕けた魂の一部が毎度この世界に流れ込んで来るのです。あんまりです……」 女神はしくしくと泣き出す。 「泣きたいのはこっちだ!!」 自分の体は無事に生きて鼻の下を伸ばしているらしいと転生者は察した。元の魂の中に戻れるのか?仮に戻れるなら女神は強制的に押し戻して悩みなどなかったことにするのではないか? つまり…… 「しかも性別が凄く偏っているんですよ。こんな転生を繰り返していたら、私の世界は男だらけになってしまいます」 六万人程度で大仰

    異世界人口爆発 - 異世界暗黒小話(真名千) - カクヨム
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    death6coin 2023/10/24
    増田をヒントに書いた
  • もしも、コロンブス交換より前に間違った意味でコロンブス交換をしたら - 真名千の創作雑記ノート(真名千) - カクヨム

    旧大陸と新大陸の産物を交換するコロンブス交換。それによって家畜や作物、疫病などが交換されたわけだが、もしも交換する前の産物が逆の大陸に所属していたらと妄想してみたい。物語のスタート地点は1492年が良いように思う。 旧大陸にはトウモロコシやジャガイモ、トマトなどがあるが馬や牛はいない。大型の家畜はリャマやアルパカにとどまる。新大陸には乗用できる家畜がいて、作物では米や麦が取れるが南米山岳地帯でのジャガイモの生産力は出せなくなる。 一番大きな影響を受けそうなのが旧大陸の遊牧民で、馬やラクダなしでは史実の生活はまったく立ち行かないだろう。ユーラシア大陸内部での文化交流は史実よりも難しくなり、地域性がもっと強くなるのではないか。 アレクサンドロスのものを初めとして大帝国の幾つかも興らなくなる。時期にもよるが歩兵が主力だったローマ帝国はしぶといかもしれない。 陸上輸送が難しくなる分、海上輸送の重要

    もしも、コロンブス交換より前に間違った意味でコロンブス交換をしたら - 真名千の創作雑記ノート(真名千) - カクヨム
    death6coin
    death6coin 2023/09/19
    読者参加型の名のもとに考察丸投げすれば良い感じのキメラになる可能性はある?
  • 立憲君主制魔王国へようこそ - 立憲君主制魔王国へようこそ(真名千) - カクヨム

    ファンタジーな世界に召喚されるなり、その転移者は自分を囲む魔導士たちに向かって言った。 「もうしわけないが私は剣をとって戦ったり走り回ったりするのは苦手でね。あなた方が期待するような役目は果たせないと思う」 さっさと送り返せと目で訴えかける転移者に魔導士の一人が進み出て答える。 「そのような勇者様は五十年前にお仕事をなされました。我々はあなたに賢者、いえ裁定者として働いていただきたいのです」 「それはそれは重ねて他力願なことだ……せめて、椅子と飲み物のある場所で話を聞かせてもらえないだろうか?」 すぐに帰してもらえないと察した裁定者は、せめて落ち着いて話を聞ける環境を要求した。 石材に囲まれた地下室から上がって、今度は毛織物に包まれた豪華な一室で裁定者は魔導士の説明を受けた。 「五十年前、勇者様は魔王軍側に寝返り世界を制覇されました。事実上の魔王軍の乗っ取りだったと言われます」 「それで

    立憲君主制魔王国へようこそ - 立憲君主制魔王国へようこそ(真名千) - カクヨム
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    death6coin 2023/08/29
    2300文字なので気楽に読んで/コミュニケーション可能で寿命の違う種族に平等な権利を与えるのは難しそう。異種族レビュアーズの世界では避妊魔法で時間稼ぎしている問題かな。
  • 10-2 総督の尻拭い - 風雲島国取り戦記~戦況図と歴史地図で追う月が静止した世界の偽史(真名千) - カクヨム

    転移者たちはマクィン軍の追撃を凌ぎきった。中王国軍にとっての主目標はゴッズバラ軍の隊――司令官の王孫ジョージ・ウェイヴェルであり、別働隊は戦場から追い払えれば良しとした敵の判断も有利に働いた。 代わりにゴッズバラ軍の隊は猛烈な追撃を受け、渡されたエレベーター神輿での時間稼ぎも空しく、半数がオシナ城内に閉じ込められていた。その中にはジョージ司令官も含まれる。 もしも、彼が捕虜になり身代金を支払う事態に追い詰められたら、ゴッズバラ王国の勢威は更に衰えるだろう。力及ばずながらマクィン軍に対抗する戦争の指揮を取ってきたのは彼なのだから一挙にパワーバランスが崩れて戦線が崩壊する可能性もあった。 夜になって状況を把握した転移者たちは貴重な知人でもある司令官を助け出す手段を求めて意見を戦わせた。困難な後衛戦をこなして全員へとへとだったが、時間が経つほど包囲網は堅牢になる。特に北側は利用するために陣地

    10-2 総督の尻拭い - 風雲島国取り戦記~戦況図と歴史地図で追う月が静止した世界の偽史(真名千) - カクヨム
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    death6coin 2023/06/12
    一ヶ月空けずに更新することに成功(ポジティブ思考)
  • 第6回:チャット欄の草刈り - VTuber汽水あさりの方法論(真名千) - カクヨム

    「ぁああああ、あさりちゃ~ん!」 「なんか懐かしい感じね……」 最近は泣きつくことの減ってきた後輩の中洲しじみが久しぶりに相談を持ちかけてきた。忙しい汽水あさりに悪いからと、先輩に聞く前にリスナーやAI相談して解決することもあったらしい。ちょっと寂しい。 (いやいや!依存しているのは、しじみの方なんだから!絡みたければ相談以外で絡めばいいんだし!!) 葛藤している先輩に対して後輩がしてきた相談は「最近リスナーの長文コメントが多すぎる」というものだった。 「ま、流れるコメントは三行でも長すぎるからね」 「文章になっているだけ、リスナー同士の会話も始まっちゃいやすいの……」 この界隈においてリスナー同士の会話とは、潜在的な口喧嘩を意味する。 最初は気の利いたコメントをしじみが褒めたことから始まったらしいのだが、成功体験のブレーキが掛からない人間が世の中には一定数いる。褒められたリスナーは頻繁

    第6回:チャット欄の草刈り - VTuber汽水あさりの方法論(真名千) - カクヨム
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    death6coin 2023/05/29
    カクヨム更新2週間ぶりか…
  • 10-1 総督の尻拭い - 風雲島国取り戦記~戦況図と歴史地図で追う月が静止した世界の偽史(真名千) - カクヨム

    「その使者を捕まえろ!」 真琴がいきなり叫んだ。驚くべきことに女傭兵たちは迅速に反応した。言うことだけ言って帰ろうとしたソラト総督の伝令をすばやく取り押さえる。 「なにを!?」 目を白黒させる使者に真琴は笑顔を迫らせて、 「せっかくだから任務を果たすところまで見届けていきな……ね」 最後は振り返って文武に同意を求めた。声を掛けられた方は呆気にとられた意識を取り戻すと頷いた。 「そうだな……オレはアイツとは違う」 「こんなことして……っ!」 「それはこっちの台詞だ。大丈夫、終わる頃には貴方も総督から私達に乗り換えたくなっているから」 さもなければまとめて死んでいるとは言わない真琴だった。八つ当たりみたいなものだが、伝令が戻らなければソラト総督の撤退が多少は遅れて後衛戦闘の助けになるとの計算もあった。実際のところ、総督は言いっぱなしで何もかも放り投げて逃げていたが。 ハティエ勢は急いで殿軍の態

    10-1 総督の尻拭い - 風雲島国取り戦記~戦況図と歴史地図で追う月が静止した世界の偽史(真名千) - カクヨム
  • 9-3 第三次オシナの戦い - 風雲島国取り戦記~戦況図と歴史地図で追う月が静止した世界の偽史(真名千) - カクヨム

    文武が訪れた時、ソラト総督ウィリアム・バデレーは兜を脱いでワインを飲んでいた。前線に出た様子はなく、装備は綺麗なままである。 あからさまにやる気が薄い彼は、再出撃するべきとの主張にも迷惑そうだった。囮になったことで、既に自分の役目は終わった考えているようだ。部隊の再編成を行っているのも、もう一戦交えるためというよりは身の安全を図るためか。 もちろん彼も体面があるので表立って戦闘を拒否したりはしない。 「僭越である」と怒り、通じなければ「まだ再編成が終わらないのだ」と、はぐらかすのである。 「手遅れになる前に動きましょう。オシナがやられたら、次はオ……私達ですよ?後のことを考えれば、ここで戦った方が絶対に得です」 つい宿題を早くやれと叱る親みたいに言ってしまう。今なら少しは親の気持ちが分かるかもしれない。だが、抵抗する総督の気持ちはもっと良く分かる……。 「あっさり逃げた貴公に言われたくない

    9-3 第三次オシナの戦い - 風雲島国取り戦記~戦況図と歴史地図で追う月が静止した世界の偽史(真名千) - カクヨム
  • 9-2 第三次オシナの戦い - 風雲島国取り戦記~戦況図と歴史地図で追う月が静止した世界の偽史(真名千) - カクヨム

    転移者たちはオシナで王孫ジョージ・ウェイヴェルと久しぶりに再会した。 「なかなか派手にやっているようだな」 「恐縮です」 文武は中途半端に頭を下げた。ちょっと嫌な顔をされる。少しだけ作法に馴染んできたことで、かえって与える違和感が大きくなってしまっていた。元の無知なふるまいの方が不快感は少ない。 そんなことを聞き出した転移者たちは一年前と同じふるまいをするように努めた。ジョージは文章で回答していたことを改めて聞いてくる。 「えれべーたーを落とす方法は見つかったか?」 「残念ながら……失敗して味方の上に落としてもいけませんし」 「代わりにちょっとした仕掛けを持ってきました」 湯子が弟の後を引き継いで小細工の説明をした。(こっちはエレベーターを落とすよりも飛ばしたいんだけどな)と内心で考えながら。 「ふむ……敵が去年のことを覚えていれば時間稼ぎにはなるか」 ゴッズバラ軍の司令官は頷いた。期待通

    9-2 第三次オシナの戦い - 風雲島国取り戦記~戦況図と歴史地図で追う月が静止した世界の偽史(真名千) - カクヨム
  • 9-1 第三次オシナの戦い - 風雲島国取り戦記~戦況図と歴史地図で追う月が静止した世界の偽史(真名千) - カクヨム

    ゴッズバラ王国は例年より早く北征の動員を行った。四人全員の従軍義務がある転移者たちも出陣のお触れに応じて兵を起こした。兵を連れて行く義務はないのに、お伺いを立ててほぼ全力の百五十人を同行させる。冬の戦いに参加したことで、いざという時に自分の身を守ってくれるのは子飼いの手勢だけだと実感したからだ。 しかも、敵は強力で負ける可能性は相当高い。四人だけで行動すると味方からはぐれて捕まったり殺されたりしかねない。そもそも味方も決して安全ではない。謀殺や同士討ちの危険がある。 だから、懐が痛んでも出来るだけ兵を連れて行きたかった。四人とも快適な生活と違って、華美な生活への興味は薄かったので、ドウラスエで得た一部の贅沢品を売り払って資金を工面することが出来た。 なお、ゲーテ傭兵団は契約を延長してくれなかった。隊長いわく、 「このままでは絶対あなたに並び立つことは出来ないから」との理由だった。年下の少年

    9-1 第三次オシナの戦い - 風雲島国取り戦記~戦況図と歴史地図で追う月が静止した世界の偽史(真名千) - カクヨム
  • 簡単に意味が変化する言葉を使うより難解な言葉を使いたい - 真名千の創作雑記ノート(真名千) - カクヨム

    校閲に言葉の変な修正をされたという話題が定期的にTwitterで盛り上がって、まとめられたりもしている。言葉は変わるものだと承知しながらも忌まわしく感じるのは、軽々しく変化した言葉の意味が今後も長持ちするとは思えないことだ。 せっかく新しい意味に合わせて言葉を使っても、その意味がまた変わってしまうのなら、わざわざその言葉を使いたくない。できるだけ後の時代の人にも意味の通じる文章を書きたい――実際に後世で私の文章を読んでくれるのはAIくらいかもしれないが。 それならばいっそのこと難解で、あまり使われないゆえに意味の変化しにくい言葉を使ってしまうのは、どうだろうか。分からなくても辞書を当たればおかしな意味にならない言葉で書かれた文章なら、二十年ごとに意味の変わる言葉で書かれた文章よりはまだ読めるんじゃないか? 問題の多い方法だし効果に限界があると分かっているけれど、流石にうんざりしてきたので何

    簡単に意味が変化する言葉を使うより難解な言葉を使いたい - 真名千の創作雑記ノート(真名千) - カクヨム
    death6coin
    death6coin 2023/05/02
    お気持ちだー
  • 8-番外編 風雲島の地理 - 風雲島国取り戦記~戦況図と歴史地図で追う月が静止した世界の偽史(真名千) - カクヨム

    風雲島はある意味でイタリアよりも長っぽい形をしている。冬の間に司が集めた情報によれば、そういうことになる。国土でみるとイタリアは北部が広がってしまっているが、風雲島は北までスラッとしていた。 長のつま先にある国がチャンド大公国だ。 最初に風雲島を統一したとされる王の末裔が大公として治めている。風雲島全体に一定の権威をもつ点で日の朝廷に似ているが、良くも悪くも国としてしっかり領地を持っている。裏の滑り止めみたいに南側の山脈と海が入り組んだ地域――リアス式海岸には海賊が跳梁跋扈していて公国のコントロール下にはなかった。 おおよそ足の甲から土踏まずまでを支配しているのが、転移者たちが属するゴッズバラ王国だ。 風雲島三王国の中では最も成立が古く、農業と手工業の生産力も高い。反面、住民の気質は文化に溺れ戦争に向かないと言われる。接する勢力が多い点、国王が求心力を失っている点なども問題になって

    8-番外編 風雲島の地理 - 風雲島国取り戦記~戦況図と歴史地図で追う月が静止した世界の偽史(真名千) - カクヨム
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    death6coin 2023/04/26
    地図なしでも説明文だけで位置関係わからないかなーだめかなー。追って描く。
  • 8-3 冬季攻勢 - 風雲島国取り戦記~戦況図と歴史地図で追う月が静止した世界の偽史(真名千) - カクヨム

    マクィン軍に攻囲された都市オシナまで半日の位置まで進出したユートロ総督はまず狼煙を上げさせた。オシナから返答の狼煙が返ってくるのを観察しながら、残りの半日は偵察にあてる。 「これが物の狼煙なんだな」 煙を二立てたり、布で遮ってシグナルを送るのをみて、文武が感慨深く言った。ハティエ防衛のときに使った見せかけの狼煙を思い出している。 「それよりも包囲の陣地を見なよ。すごいことになってる……」 真琴が注意を促した。オシナはすっかりマクィンの陣地に取り囲まれていた。一つ一つの砦が塹壕と土塁で結び付けられて、空を飛ばなければ出ることのできない状態だ。しかも、塹壕と土塁は二重になっていて、外からオシナを救出する軍隊にも備えていた。 このまま放っておけば飢餓による陥落は確実だろう。会戦が一時的に引き分けた隙に運び込んだ物資が十分なことを祈るしかない。同時に援軍も入り込んだから余計に物資を消耗している

    8-3 冬季攻勢 - 風雲島国取り戦記~戦況図と歴史地図で追う月が静止した世界の偽史(真名千) - カクヨム
  • 8-2 冬季攻勢 - 風雲島国取り戦記~戦況図と歴史地図で追う月が静止した世界の偽史(真名千) - カクヨム

    転移者たちはユートロ総督の軍勢を後から追いかけて出発した。残念ながらフォウタ湖の船旅はお預けで、ソラトにも入らず、その北方で軍勢と合流する。ソラト総督に不在をできるだけ知られないための小細工だった。 彼の兵がドウラスエに駐留していることを思えば大した効果はなくて、隣人との相互不信を強めるだけかもしれない。それよりも真琴がソラト軍指揮官のヘンリー・テナントと将棋を途中にしてきたことの方が効果がありそうだった。彼が好きなボードゲームの続きをしたければドウラスエの横取りはできない。賭け試合でヘンリーが勝ちそうな流れで中断する手の込みようであった。 「こういうのもハスラーと言うんでしょうか」とは司の弁。 ユートロ総督もソラトの同僚を信頼していないようで、ソラトを通過してからはオシナへの道を極力急いだ。フォウタにもマクィン王国の密偵はいるだろうし、敵が急報を受けて体制を整えたり援軍をえる前に都市の包

    8-2 冬季攻勢 - 風雲島国取り戦記~戦況図と歴史地図で追う月が静止した世界の偽史(真名千) - カクヨム
    death6coin
    death6coin 2023/04/19
    /↑来たときは水平運動で出現して人肉ブレーキが掛かったのです。戻ったときは垂直に落ちたり壁に衝突することを心配してます。
  • 8-1 冬季攻勢 - 風雲島国取り戦記~戦況図と歴史地図で追う月が静止した世界の偽史(真名千) - カクヨム

    ドウラスエの支配権を巡る自治都市フォウタと転移者の争いは、長期化の様相を呈してきた。それだけなら転移者側にも期待通りだが、フォウタは風雲島の大公に働きかけ、ドウラスエの返還を命じる毛側文書(うらがみ)の提出を求めているらしい。 このような搦め手の政治工作に対して転移者たちには対抗する伝手がなく――賄賂の資金もなく――ゴッズバラ王国に助けを求めるしかなかった。最悪の場合は文書が出されても無視して実効支配を続けることになるが、公儀の敵と認められれば王国から見放される展開もありえる。 金やコネ次第で善悪が決まるなんて汚いと思っても、それを変えるだけの力が転移者たちにはなかった。ただ、フォウタに対する恨みは募ってしまう。 それらもほとんど全てがゴッズバラ王国を通じた情報で、独自に状況を探ることができていない。頼りにしているリンウのツォイス商会もこの件に関しては疎かった。 そのため難しい政治問題は王

    8-1 冬季攻勢 - 風雲島国取り戦記~戦況図と歴史地図で追う月が静止した世界の偽史(真名千) - カクヨム
    death6coin
    death6coin 2023/04/16
    更新の間隔が開いているなぁ
  • 7-番外編 転移者たちの新居 - 風雲島国取り戦記~戦況図と歴史地図で追う月が静止した世界の偽史(真名千) - カクヨム

    転移者たちは新たに征服した港町ドウラスエでの新居を放棄された商館の一つに定めた。温泉浴場に一番近かったことが選定の理由だった。 商館は四階建てで、街路側が店舗と住居、反対側が倉庫になっている。一階にはハティエ兵たちが詰めている。二階が鳴条姉弟の部屋でホールで文武が、奥の個室で湯子が寝ていた。三階では真琴と司が暮らし、四階には最重要の人質が軟禁されている。 こうして、ようやく不完全ながら一人一人のプライバシーを確保できたのだった。 しかし、寝る前まで情報交換する習慣はすぐには変えられず、姉弟は二階のホールで額をくっつけんばかりにして話し込んでいた。 「それでね。湖の対岸は断崖続きで上陸できる場所が少ないんだけど、そこもソラト総督が押さえているみたい。例外がクロキって港でこっちはフォウタの支配……」 バンッ! 「あ!またイチャイチャしてる!!」 びっくりして振り返った文武の両目を姉が両手で覆っ

    7-番外編 転移者たちの新居 - 風雲島国取り戦記~戦況図と歴史地図で追う月が静止した世界の偽史(真名千) - カクヨム