「あなたは65537人目の転生者です……スキルを選ぶ前に話を聞いてください。童貞を殺す服に殺されて転生する童貞多すぎ!」 「どどどど童貞ちゃうわ!」 言いがかりをつけられた転生者は女神に抗議した。 「そもそも服を見ただけで殺されるはずがないだろ!死んだ覚えもないぞ!」 ただし、ついさっき服を見た覚えはあった。 「それは言葉の綾と言いますか……童貞を殺す服をみて砕けた魂の一部が毎度この世界に流れ込んで来るのです。あんまりです……」 女神はしくしくと泣き出す。 「泣きたいのはこっちだ!!」 自分の本体は無事に生きて鼻の下を伸ばしているらしいと転生者は察した。元の魂の中に戻れるのか?仮に戻れるなら女神は強制的に押し戻して悩みなどなかったことにするのではないか? つまり…… 「しかも性別が凄く偏っているんですよ。こんな転生を繰り返していたら、私の世界は男だらけになってしまいます」 六万人程度で大仰