大阪府貝塚市沢の商業施設跡地で昨年10月、同府泉佐野市内の府立高定時制1年の男子生徒(18)が自殺し、府警貝塚署がいじめの疑いがあるとして再捜査する方針を家族に伝えたことが27日、分かった。同署は「家族側から、いじめを受けていたことを示す新たな事実の提供があったため」としている。 同署によると、男子生徒は昨年10月27日朝、商業施設跡地で首をつって死亡しているのを通行人が発見した。携帯電話に「お金を催促されているけど払えない」という文書が残っていたことから、家族が同署に捜査を要請。同署は同級生や学校側などから事情を聴いたが、昨年末、証拠不十分として捜査を打ち切っていた。ひったくりを強要されていたとの情報もあり、今後、同級生らから再度、事情を聴くという。【山田泰正】