菅義偉官房長官は2日の記者会見で、米軍普天間飛行場の県内移設に向けた代執行訴訟の口頭弁論について、「民主国家としての手続きはしっかり踏んだ」と述べ、翁長雄志知事ら沖縄県側と全面的に争う姿勢を示した。 【分かりやすく】政府と沖縄県の法廷闘争までの経緯と見通し 菅氏は「20年前に普天間の危険除去の日米合意がされ、多くの県関係者が努力する中で一昨年にようやく埋め立て承認をいただいた」と強調。政府と県側の対話が歩み寄りにつながらなかったことについて「(基地問題の)原点を終戦後までさかのぼると、話し合いの余地がなかったのではないか」と語り、翁長氏の姿勢を批判した。【高本耕太】