【AFP=時事】火星は現在、氷河期から脱しつつあるとの研究結果が26日、発表された。研究の根拠となった極地域のレーダー画像は、火星の気候サイクルに関する新たな手がかりをもたらしているという。 【特集】キュリオシティーが見た火星 米科学誌サイエンス(Science)に発表された、米サウスウェスト研究所(Southwest Research Institute)の博士課程修了研究者、アイザック・スミス(Isaac Smith)氏が主導した研究によると、火星の氷は約37万年前、極地域に向けて後退を始めたとされる。 今回の成果は、米航空宇宙局(NASA)の火星探査機「マーズ・リコネサンス・オービター(Mars Reconnaissance Orbiter、MRO)」で収集された観測データに基づくものだ。MROはこれまで10年間にわたり火星を周回している。 火星の氷河期については、過去のモデル