エナジー飲料大手レッドブル(オーストリア)は30日、インドネシアにあるユネスコの世界遺産「ボロブドゥール寺院遺跡群」で許可なく危険な動画を撮って公開したとして、インドネシアの主要な新聞に謝罪広告を掲載した。 地元紙ジャカルタ・ポストによると、問題の動画は、レッドブルのロゴが入ったシャツを着た男性が石造りの遺跡に登ったり、手すりの上を歩いたりするアクロバット的な動きを1分余り映していたという。3月中旬、レッドブルが自社のフェイスブックの動画コーナーで公開すると、インドネシア人の批判が高まり、削除された。「登るのは禁止」と英語などで書かれた看板の横を男性が通る姿も映っていたという。 ボロブドゥールは、ジャワ島中部ジョクジャカルタ郊外にあり、9世紀ごろに建造されたとされる仏教建築。管轄する教育省によると遺跡に損傷はない。(ジャカルタ=古谷祐伸)