イノシシは突然、海から上がってきた。 次の瞬間、イノシシの牙が釣り客の男性2人を襲う。 1人は、長靴を貫通してすねを刺され、 もう一人は太ももを刺された。 どうしてイノシシは海から現れたのか? 現場は、かつてオランダとの貿易港として栄えた 大航海時代の城下町、長崎県平戸島。 現場周辺の港へ直行すると、答えはすぐに出てきた。 「およぐイノシシを見た」という漁師が何人もいるのだ。 その描写は極めて詳細だ。 ①イノシシは犬掻きでおよぐ ②その速度はかなり速い(つまり、およぎがうまい) ③イノシシは何頭かの群れになっておよぐことが多い ④イノシシは列を作っておよぐ ⑤疲れると前のイノシシが後ろに回り、順番を入れ替えながらおよいでいく ⑥ときにイノシシが後ろに回った後、前のイノシシにあごを乗せて休む… かなり岸から離れたところでも船の上から目撃するらしく、 にわかには信じがたいが「九州本土や周辺の島