新橋で『タカダワタル的ゼロ』の試写。 前作同様、淡々とライブと吉祥寺(今はもうない旧・いせや総本店と中央線のオレンジ色の車両)の風景が映し出されるという構成は変わらない(あえて書いておくと、これはライブを見せることを第一に掲げるこの音楽映画シリーズのコンセプトなので、説明過多な“ドキュメンタリー”風味を求めるのは筋違いというものである)。今回は扇動家・泉谷しげるがライブシーンに登場し、客席を煽りまくり、ひとしきり盛り上げる。ほぼ同年代ながら、渡さんが天性のフォークシンガーならば、泉谷さんは時代と状況がフォークギターを持たせた天性のロックシンガーなので、ふたりの対照的な生き方も映像からオーバーラップしてくる。そんな泉谷さんも涙ぐんでいたように見えた本編ラストの「くつが一足あったなら」は非常に感動的だった。さすがのイズミヤも「負けた!」という感じか。 今年はミュージシャンモードに入っているらし