教育の現場が複雑になればなるほど、 ふつうでいること、自然でいることは、 むずかしいかもしれないですね。 自分の自然体がわからなくなっている人も 多いんじゃないでしょうか。 いまの先生を見ていると、 熱心な人ほどそうですね。 テレビなんかに出てくる模範的な先生のように どうやったらできるか、 なんて考えています。 ですから、「自分なりに自然にやれ」 といわれても、 どうしたらいいのかわからないと、 熱心な先生は思うでしょう。 でも、僕は、そのあたりのことは 経験から、どうすればいいかはわかっています。 何の経験かと問われれば、 それは僕がもの書きで、 まがりなりにも何十年か食ってるということ── まぁ、食えないときもありますけど(笑)、 食ってるわけで、 そこで会得したことが確固として 僕なりにあります。 その中でわかったことは、 どの職業でも 同じことが言えるだろうと思います。 帰すると