ヒザを壊し、バスケをあきらめた俺が放り投げたバッグは―びしょ漏れの制服女に激突。俺は曲矢と出会ってしまった。普通の人間には見えない、空想がつくりだした“エア彼氏”をもつ電波女に…ってなんでエア彼氏が見えてんだ俺? 貴様、さては見えているな! 一般人には見ることも、声を聞くことも、触れることもできないエア恋人を召喚するエアリアルと呼ばれる少年少女たちの、妄想青春ストーリー? これはかつて何人もの読者を狂気の世界に突き落とした『ロクメンダイス、』の悪夢の再来だな。 中村九郎の作品群は、いつもわけがわからん。というか、意味不明すぎて頭が痛い・・・。 登場人物の会話は全然噛み合ってないし、行動原理もちぐはぐで唐突だし、話の展開までも不自然この上なく、読者を置いてけぼりに自分勝手に先走って、なにが楽しいの? ラノベであんまり言いたくはないけれど、世界観が非論理的で、読者への説得力が皆無。 フィクショ