ブックマーク / traindusoir.hatenablog.jp (6)

  • ダロン・アセモグル「人的資本政策と所得分配:分析のフレームワークと先行研究の検討」(New Zealand Treasury Working Paper 01/03) - 備忘録

    アセモグル公式翻訳プロジェクト (01/09/09付け追記) 6.2節は、さきに終了。6.3.7節を大幅に修正し、公式サイトに登録しました。6.3.5は、これからとりかかります。(公式サイトでは、とうとう山形浩生さんも参入されました。) この論文、経済学による正統なモデルを用いながら、(社会政策としての)雇用政策についてこれまでされてきた議論の多くを網羅し、それに「公正」な評価を与えるという優れものです。 (01/10/09付け追記) 平家さんの監修(トラックバックを参照)をいただき、6.2節を大幅に修正しました。 ・・・・・・・・・・ 人的資政策と所得分配分布:分析のフレームワークと先行研究の検討 ダロン・アセモグル 6 不平等を縮小する政策 (中略) 6.2 課税による再分配 課税による再分配(redistributive taxation)は、所得不平等を縮小する上で魅力的な政策で

    ダロン・アセモグル「人的資本政策と所得分配:分析のフレームワークと先行研究の検討」(New Zealand Treasury Working Paper 01/03) - 備忘録
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    deathmix 2009/01/06
  • ダロン・アセモグル「技術と不平等」(NBER Research Summary) - 備忘録

    アセモグル公式翻訳プロジェクト:「臨時連絡所」(left over junk) (12/24/08付け追記) 文については、すべて翻訳が終了しました。ただし、文章はあまりこなれたものとはなっておりません。誤訳、文章の適正化などに関して、識者のコメントを期待しております。また、解題のようなものを執筆しましたので、あわせてご覧いただけたら幸いです。 ダロン・アセモグル「技術と不平等」──解題のようなもの (10/03/15付け追記) コメント欄での指摘を受け、用語を修正しました。 ・・・・・・・・・・ 技術と不平等 ダロン・アセモグル 多くのOECD諸国では、過去数十年の間に、賃金の急激な上昇と所得格差の拡大を経験した。例えば、米国では、the college premium─高校卒業者の賃金に対する大学卒業者の賃金の比─は、1979年から1995年の間に、25%以上上昇した。全体的な賃金格

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    deathmix 2008/12/19
  • デヴィッド・マースデン「雇用システムの理論 社会的多様性の比較制度分析」(1) - 備忘録

    雇用システムの理論―社会的多様性の比較制度分析 作者: デヴィッドマースデン,David Marsden,宮光晴,久保克行出版社/メーカー: NTT出版発売日: 2007/05メディア: 単行購入: 3人 クリック: 62回この商品を含むブログ (10件) を見る 周知の事実であるが、企業の人事管理制度や給与の仕組みは、国や社会によってさまざまなものがある。こうした多様性を充分に考慮しない提言や論考は、現実の社会において、その効率性や安定性を損なうことになることはいうまでもない。例えば、経済学の理論では、労働者が受け取る報酬は、その労働の限界生産力 によって決まってくる。実際には、賃金や価格には粘着性があり、労働者の受け取る報酬が限界生産力によって即時に調整されるわけではいないことは、その理論を扱っている経済学者を含めて誰もが知っている。しかし、そうしたことだけではなく、そもそも労働者

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    deathmix 2008/12/17
  • 稲葉振一郎「「公共性」論」(2) - 備忘録

    「公共性」論 作者: 稲葉振一郎出版社/メーカー: NTT出版発売日: 2008/03メディア: 単行購入: 8人 クリック: 175回この商品を含むブログ (70件) を見る (過去のエントリー) 稲葉振一郎「「公共性」論」(1) 「よき全体主義」の可能性 話を続けます。これまでみてきたように、アレントのいう「人間の条件」は、ここでは「公共性」と不可分のものとして捉えられており、「動物化」は、公共圏からの撤退を意味しています。では、「動物化」は何を契機として生じるのかと考えてみると、それは、社会システムが順調に機能することによって生活世界の相が消失するからだ、ということもあり得ます。そしてそのとき、市場経済は、公共的コミットメントの負担を解除していく「情報管理型権力」の典型とみることができます。 このような洗練された「権力」に対抗し、「公共性」を保持するべきだとする主張に対し、どのよう

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    deathmix 2008/10/14
  • ジョージ・エインズリー「誘惑される意志 人はなぜ自滅的行動をするのか」(1) - 備忘録

    誘惑される意志 人はなぜ自滅的行動をするのか 作者: ジョージ・エインズリー,山形浩生出版社/メーカー: NTT出版発売日: 2006/08/30メディア: 単行購入: 18人 クリック: 344回この商品を含むブログ (103件) を見る 伝統的な効用理論に対する異説 原題は"Breakdown of Will"。人間は、長期的にみれば不合理な選択であっても、ついそれを選んでしまう場合がある。例えば、健康のために徒歩で自宅に帰ろうと心に決めていても、目の前にバスが停車していると、「またこの次からでもよい」と思い直し、つい目の前のバスに乗車してしまったりするものだ。当初定めたルールは、選択の場面が目の前に近づくにつれて弱まり、バスに乗ることの効用は、長期的な健康維持の効用を超えてしまう。 ところで、伝統的な効用理論によれば、人間(合理的な経済人)は、その時に自分にとって最も快適な選択をす

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    deathmix 2008/02/18
  • 宮台真司・鈴木弘輝・堀内進之介「幸福論 〈共生〉の不可能と不可避について」 - 備忘録

    幸福論―“共生”の不可能と不可避について (NHKブックス) 作者: 宮台真司,鈴木弘輝,堀内進之介出版社/メーカー: 日放送出版協会発売日: 2007/03メディア: 単行購入: 4人 クリック: 43回この商品を含むブログ (64件) を見る 「フィールグッド」をめぐる議論 社会システム論者であり、設計主義的な考えを持つ宮台真司氏と、それにややリベラルな立場から対抗する鈴木・堀内氏との鼎談。緻密な論理と華麗な用語を駆使する宮台氏の発言は、その「地頭の良さ」を感じさせるが、それに裏打ちされたところのエリート主義的発言の感じ方は、まあ人それぞれかも知れない。 この鼎談においてキーワードとなるのは、「過剰流動性」「不安のポピュリズム」「フィールグッド・ステイト」などである。これらの重要性に関し、3者は一定の合意をしているが、その認識の仕方には、それぞれの立ち位置から生じる相違点がみえてく

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    deathmix 2008/02/12
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