サードウェーブは10月17日、同社の「安全環境事業部 秋葉原トレーニングセンター」のオープン記念とする講演会を開催、福島県南相馬市における除染活動がどういったものであるのか、チェルノブイリ事故の後、ウクライナが放射能対策のためにどういった社会システムを構築したのかに関する講演を行った。その中から、今回は実際に、南相馬市立総合病院で活動する坪倉正治氏の講演内容から、除染の現状と課題点などをレポートしたい。 南相馬市立総合病院で医師として活動する傍ら除染活動なども行っている坪倉正治氏 同氏は東京大学医科学研究所 先端医療社会コミュニケーションシステム社会連携研究部門 研究員で血液内科として骨髄移植などを長年行ってきており、そこで得た放射線に関する知識を生かすために、現在、同病院の非常勤医として活躍している。 同病院は、福島第一原子力発電所(福島第一)から北に23kmのところに位置する日本で最も