日本におけるフル3DCG アニメーション制作の未来を探るため、各界の専門家に話を伺う本連載。今回は映画監督であり、メカニックデザイナーでもある荒牧伸志氏にご登場いただく。『APPLESEED』(2004)から最新作の『APPLESEED ALPHA』(2014)にいたるまで、勢力的にフル3DCG アニメーション映画の監督を続けてきた荒牧氏は、日本のCG 映像制作の立役者の1 人といえる。これまでの歩みと今後の展望、3DCGに対する考えなど、幅広く語っていただいた。 【聞き手:野口光一(東映アニメーション)】 Supported by EnhancedEndorphin 我々の世代は20代半ばで一通りのことを経験している 東映アニメーション/野口光一(以下、野口):日本のフル3DCG映像の歴史を紐解くと、要所要所で、荒牧さんの作品が登場します。日本のCGの歴史を語るうえで、荒牧さんの歴史は欠