ニチアス、東洋ゴム工業の大臣認定偽装取得問題が発覚して、まもなく1カ月。その間、配信してきた記事に連動するように、建築・住宅の専門家である建材・設備ガイドの会員からも数多くの意見が寄せられている。事件をきっかけに専門家たちが抱いた「不信感」から、大臣認定制度の見直しに向けた「提案」まで、代表的な声をピックアップしてお伝えしよう。
![建材偽装、大臣認定に対する専門家たちの声、不信感や失望感があらわに](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/bed39b5962a5d552c95b6d796db8f55e72d32943/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fxtech.nikkei.com%2Fimages%2Fn%2Fxtech%2F2020%2Fogp_nikkeixtech_hexagon.jpg%3F20220512)
米国ミネソタ州で2007年8月,ミシシッピ川に架かる州間高速道路35W号線のトラス橋が崩落して,13人が死亡した事故は記憶に新しい。日本ではその1カ月半ほど前の6月,三重県にある国道23号の木曽川大橋で,コンクリートの床版に覆われたトラスの斜材が腐食して破断したが,死傷者はなかった。 米国の橋が崩落した一方,日本の橋が崩落しなかったのはなぜか。 「木曽川大橋は床版がトラスの下部にあり,かつ床組みの部材を介してトラスに剛結されていたからだ」。国土交通省国土技術政策総合研究所の西川和廣研究総務官はこうみる。トラスの斜材が破断すると,下弦材などに大きな引っ張り力が加わる。ところが,トラスに加わる力の一部を床版が分担できたので,崩落を免れたというわけだ(下の図参照)。設計では通常,床版がこのような役割を果たすことを想定していない。 一方,米国の橋は床版がトラスの上部に載るだけの構造だった。トラスが
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