金沢21世紀美術館 | 井上有一 書道マンガの『とめはねっ! 鈴里高校書道部』(河合克敏)を一気読みしたので感想をメモメモ。 「書道」という珍しいジャンルをテーマにした作品ですが、永字八法や楷書、臨書などの初歩的な解説から始まり、色々な切り口で素人にもわかりやすく書道を紹介してくれる興味深い作品でした。また、個性的な仲間たちに囲まれて展開する清潔感のある青春ドラマがほどよく調和していて、地味なテーマにもかかわらず、じっくり・ゆっくりと積み重ねるタイプの良い青春学園マンガでした。 主人公やヒロインはもちろん、端役な登場人物でもしっかりキャラが立っておりそれぞれに魅力的なのもこの作品の特長で、メインである学生たちだけでなく教える側の大人たちも魅力的で個性的です。なかでも主人公たちの担任である「ハゲ山」こと影山先生がとても良かったです。 影山先生が、11巻で「木簡の臨書」の指導で美しさの多様性に