これまでUTM(Unified Threat Management:統合脅威管理)アプライアンスについて、メリットやデメリット、特に注意すべき導入ポイントを解説した。前回のオンライン・ムックで説明したとおり、CPUなどの性能向上により、今UTMアプライアンスが持つデメリットは今後解消されていくと思われる。また、さらに新しい脅威に対応するために、ゲートウェイで必要とされる機能が盛り込まれるだろう。 UTMの新しい方向性 現在、UTMアプライアンスのマーケットは、中堅・中小企業が中心になっているが、マーケットも上位と下位へ、それぞれ拡大していくと予測される。それに伴って、UTMに要求される機能も広がることになる。まず、中小企業および大企業向けのUTMアプライアンスの方向性について考えてみたい。 中堅企業向けUTMアプライアンスでは、フル機能を利用して満足のいく性能を得るには100万円以上の投資