パブリッククラウドの利用実態を調べる目的で日経クロステックは2023年7月、自社システムの基盤にクラウドを採用している国内企業にアンケートを実施し、35社から90システム分の回答を得た。調査結果からマルチクラウドの採用率やクラウドの利用状況、各社の工夫や課題が見えてきた。 今回は、利用しているクラウドサービスの動向をひもとこう。クラウドにはさまざまなサービスがある。仮想マシンやストレージといったインフラから、データベースやツールといったミドルウエア、業務アプリまで提供範囲は広い。アンケートでは「利用しているサービス」を自由に記入してもらった。何らかの回答があった29社76システムの分析を通じ、3つの利用トレンドが見えた。コンテナの普及、FaaS(ファンクション・アズ・ア・サービス)活用の進展、クラウドサービスを駆使したデータ活用基盤の構築である。 コンテナの導入率は4割超え 仮想マシンやス