第560回の「microk8sでお手軽Kubernetes環境構築」では、「シングルノードのみに対応したKubernetes環境構築ツール」としてmicrok8sを紹介しました。その後、このmicrok8sは大幅な進化を遂げて「特定のプロダクション用途でも使える」までになっています。今回はそのmicrok8sに最近追加された、高可用性クラスター機能について紹介しましょう。 密に開発されクラスターにも対応したmicrok8s 第560回の記事が公開されたのはmicrok8sのv1.13がリリースされ、Canonicalとしてもmicrok8sの利用をアピールしだした時期でした。当時はシングルノードにしか対応していないことに加えて、ARM64のサポートを拡充していったことからもわかるように、開発者によるKubernetesの学習用や組み込み用のシンプルなアプリケーションの実行用を主なユースケ
Seccomp Notify – New Frontiers in Unprivileged Container DevelopmentJuly 23, 2020 Introduction As most people know by know we do a lot of upstream kernel development. This stretches over multiple areas and of course we also do a lot of kernel work around containers. In this article I'd like to take a closer look at the new seccomp notify feature we have been developing both in the kernel and in us
(LXC 4.0.2に合わせて記事を更新した) Fedra 31でCGroup V2 (Unified CGroup Hierarchy, カーネルオプションに systemd.unified_cgroup_hierarchyが付けられて起動)がデフォルトになり、UbuntuならびにDebianでもCGroup V2をデフォルトにしようとしている。CGroup V2で起動されたLinuxホスト上でLXCを使うと RedHatで動かない Debianで動かない などの報告が寄せられているが、その対策を紹介する。後半では一般(非ルート)ユーザーからCGroup 2でLXCを使う手順を紹介する。LXC 3.0.4 以降、3.2.1以降なら以下の手順で概ね正常にLXCを使える。 CGroup V2でのLXCトラブルシューティング Failed to setup limits for the "de
第521回の「入門システムコンテナマネージャーLXD 3.0」をはじめとして本連載で何度も登場している「LXD」は、システムコンテナの管理ツールです。つまりホストマシン上で動いているLinuxカーネルのコンテナ関連機能を用いて構築された隔離システムを立ち上げることを想定しています。そんなLXDが最近のリリースで、コンテナだけでなく「仮想マシン」もサポートするようになりました。今回はLXDの最新版を使って仮想マシンを起動してみましょう。 QEMUを利用した仮想マシンサポート 繰り返しになりますが、LXDはシステムコンテナの管理ツールです。Dockerのようなプロセスコンテナ(アプリコンテナ)とは異なり、システムコンテナではinitプロセスも含むシステム一式をまるまるコンテナの中で立ち上げます。つまりホストとゲストでカーネルを共有し、コンテナ機能を用いてホストと隔離していること以外は、「軽量
Edward で確率プログラミングしたいと思い、GPUというかCUDAの恩恵を受けようとすると対応したマシンを準備する必要があります。 クラウドを借りれば関係が無いかもしれませんが、手元のマシンでは管理も重要になります。 GPU周りはバージョンアップが激しく何も考えずに使い始めると後々ソフトウェア間のバージョン齟齬で泣かされそうです。 どこか要領が悪い話な気もしますが理解が深まると思ってあきらめて勉強しましょう。 LXD の GPU path through を使うことで環境そのものをバージョン管理するが比較的容易ではないかという結論になりました。 ホストはGPUドライバのみが管理対象としコンテナにライブラリを保管させるという方針です。 プロジェクトも含めて "1 project 1 container" というのも分かり易いかもしれません。 OSは linux mint 18.3 を使っ
LXDコンテナ + OpenStack この記事はNTTテクノクロス Advent Calendar 2018の19日目の記事です。 NTTテクノクロスの本上です。 普段の業務では、OpenStackを利用したIaaS基盤やOpenStackコミュニティに投稿されたパッチに対するCIシステムの設計・構築・保守運用や、「OSSクラウド基盤トータルサービス」を提供などを行っています。 さて、本題に入りましょう。 コンテナと聞いて、現在誰もが真っ先に思い浮かべるのは、Dockerではないでしょうか。 先日のJapanContainerDays v18.12でも、セッションで扱われているコンテナの大部分はDockerでした(特に実業務での事例紹介系セッションでは)。 Dockerはアプリケーション(プロセス)単位でコンテナを作成することで、デプロイや運用等の煩わしさを解消しますが、反面、レガシーな
これは何? Linux のコンテナ技術 LXD を使ってみる。 コンテナ技術といえば Docker が有名ですが、利用する側から見ると LXD は既存の完全/準仮想化技術(virtualboxやkvmなど)に近いものです。 完全/準仮想化技術との比較 完全/準仮想化同様、複数のゲストOSを起動できる。 ただし、扱えるゲストOSは Linux のみで、ゲストはホストの linux kernel を使います。 完全/準仮想化と違い、ハードウェアをシミュレーションしないので、動きは速いです。 ここに書いたこと 1) VagrantでUbuntu18.04(bionic)を起動 2) LXDの初期設定 3) イメージのダウンロード&コンテナ起動 コンテナの停止/一時停止も 4) コンテナのスナップショットを撮り、tar.gz へバックアップ スナップショットのリストアも 5) tar.gz バック
snapはCanonicalとUbuntuコミュニティが開発・推進している「ユニバーサルパッケージ」です。いわゆるLinuxディストリビューションを問わずに利用できるパッケージフォーマットであり、強力な権限管理機能を備えています。今回はこのsnapを、Ubuntu以外のディストリビューションにインストールしつつ、コンテナ管理システムであるLXDのsnap版パッケージをインストールしてみましょう。 snapはいろいろなディストリビューションで利用可能 snapはCanonicalとUbuntuコミュニティが推進する「ユニバーサルパッケージ」です。依存するソフトウェアをすべてパッケージに含めることで、依存関係を気にせずあらゆるディストリビューションでインストール可能なバイナリパッケージとして利用できます。 まずはsnapを説明する上で出てくる用語を整理しておきましょう。ごたくはいいからインスト
A closer look at Chrome OS using LXD to run Linux GUI apps (Project Crostini) By Simos Xenitellis in Linux, Planet Ubuntu, ubuntu, Ubuntu-gr May 11, 2018 At Google I/O 2018, one of the presentations was on What’s new in Android apps for Chrome OS (Google I/O ’18). The third and most exciting developer tool shown in the presentation, was the ability to run graphical Linux apps on Chrome OS. Here is
先日リリースされたUbuntu 18.04 LTSでは、4月にリリースされたばかりのLXD 3.0が導入されました。今回はUbuntu標準のシステムコンテナであるLXDについて、改めて基本的な使い方を説明します。 システムコンテナの管理ツールであるLXD LXDはCanonical主導のもと開発されているシステムコンテナの管理ツールです。 コンテナ型の仮想環境と言えばDockerが有名ですが、LXDはDockerと同じような技術的要素を用いてはいるものの[1]、その目的が異なります。Dockerが特定のアプリケーション・プロセスを動かすための環境を構築することを主目的としたアプリ(プロセス)コンテナであるのに対して、LXDはシステムそのものを提供することが目的なのです。 LXDは一度インスタンスを構築しログインしたあとは、普通のLinux環境とほぼ同じように使えます。Dockerはよく「
第521回ではLXD 3.0の基本的な使い方を紹介しました。今回はLXD 2.0から3.0にかけて大幅に改善されたネットワーク周りの設定について紹介しましょう。特に次のような設定方法について解説します。 ネットワークインターフェースの追加 固定IPアドレスの指定 標準のインターフェースeth0のカスタマイズ 特定のアドレス・ポートにホストの外からアクセスする方法 LXDにおけるネットワークの設定 現在のLXD 3.0にはネットワークに関する2種類の設定インターフェースが存在します[1]。 lxc networkコマンド:ホストとコンテナ間の橋渡しを行うブリッジインターフェースの設定 lxc config deviceコマンド:個々のコンテナの中で作られるネットワークインターフェースの設定 ブリッジインターフェースはホスト上でlxd initを実行したときにも設定されます。特に設定を変更し
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